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私に流れる記憶

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うちはいわゆるノロ家系で、

ひいおばあちゃんがかなり怖い人だったそうです。

ノロはその地域での司祭的なもので、お祭りなどを司る役目だったりするそうです。

かなり気も霊感も口も強かったそうなので、

相当性格が面倒な人だったんだろうと想像しています。

ひいおばあちゃんは別に奥さんのいる人に無理に言い寄られ

うちのおばあちゃんが生まれ落ちる事態になったそうです。

プライドの高いひいおばあちゃんは、何度も海に入水自殺を試みたと

聞いています。

それでも結局生きて、おばあちゃんも生きて、母も生まれて、私がいます。

ひいおばあちゃんはそんな流れでおばあちゃんを生んだので、

あまりおばあちゃんと関わっていなかったようです。

第二次世界大戦も始まり、疎開だなんだで引き離されたので、

おばあちゃんには母親としてのひいおばあちゃんの記憶が無いようでした。

うちの母はそんなおばあちゃんに疑問を感じ、生まれ故郷の宮古島に行き、

おばあちゃんの境遇を辿ったそうです。

母はもともと勘なのか霊感なのかが強かったのと、私自身も禁止されている

御嶽(うたき)という拝所に行って遊びたがるので、

ああこれは家系だな、と不思議にも思わなかったようですが、

おばあちゃんだけはあらゆることに鈍感に見えたようだったので、

母が勝手に調べに行ってしまったそうです。

私からすれば、おばあちゃんも充分に勘が強い人でした。

一緒にテレビを観ていて、「この子は売れるさ」と言った子が

どんなにかわいくなくても、おばあちゃんの言う通りになりました。

あまりに当たるので「なんでわかるの?」と尋ねたら、

「歌がうまいとかも大事だけど、その子の目とか背中とか光っているわけさ。

見えんね?」と言って、見えるようになる練習をさせられました 笑。

なかなか見えなかったんですけどね。ずいぶん時間がかかりました。

私はと言えば、高い所・水・男性 が大嫌いな子供でした。

小さな頃から、やたらめったらどこからか落ちる夢を見ては目覚めることが

多く、その夢がまた嫌なほどリアルなものでした。

おでこ、耳の外側、首筋にものすごく風を感じるのです。

何度悲鳴をあげながら起きたことか・・・。

今はまったく見ませんが。

その夢のせいで落ちるという感覚がどうにも嫌で、

階段は5歳まで上り下りできず(今でもあまり得意じゃない)、

シャンプーが大嫌いでギャン泣き。

男性は大柄で毛深く声が太い人を怖がっていました。

母が離婚したせいだろうと思っていましたが、

特定のタイプである「大柄・毛深い・声が野太い」な男性だけがダメなだけで、

母が再婚相手として選んだ今の父に関しては、ギャン泣きしなかったので

「再婚相手はこの人にしよう」 と決めたと聞いています。

母からひいおばあちゃんの話を聞いたとき、

私は生まれ変わりとまでは言いませんが、先祖の血を介して伝わる記憶があるでは?と思いました。

ひいおばあちゃんに無理矢理近づいた男性は、母曰く

当時の平均身長が170cもないであろう島の中では、かなり大柄で、

声が太く、腹から声を出し、まるで外国人のような風情で、

真っ白な白髪の男性だったそうです。

ひいおばあちゃんはすでに他界していましたが、相手の男性は

母が突撃したときはまだ存命で、実際に面会した際に、

「大変申し訳なかった」と謝られたそうです。

母にとっての実のおじいさんですものね・・・。

そしてこの話を忘れた頃、

私は元夫と知り合ったのですが、多分世の中的にはイケメンだったと思います。

身長も183cmあり大柄で、若白髪で早くに真っ白くなりました。

毛深くて、声が大きく、威圧感が強く、自分の欲求や意思にとても正直な人でした。

客観的に見て魅力的ではありましたが、なんか惹かれない人でした。

なんでだろう?男らしいし、仕事も頑張っていて真面目なんだけど、全く心が動かない・むしろいろいろ腹立つ・・そんなにマイペースなら私といる必要はなかったのでは?巻き込まないで欲しいわーー・・と思っていましたが、

私の中に流れるひいおばあちゃんが苦手で嫌いだったのかもしれません。

なんで結婚したかは、ひいおばあちゃんと同じ、かなり強く押されたことが

主に大きな理由でしょうか。

元夫いわく

「他人同士がなんでも気が合うわけない。

わかりあえないからわかりあえるように努力するんだ」という言葉に

説得力を感じて、そういう考え方ね!と共感しましたが、

結局、わかろうとしなかったのは相手のほうで、まったく心が通い合えた記憶が

ないので、単純にあれは詭弁みたいなものだったと理解しています・・・・

今のパートナーは背はそんなに高くありませんが、

音楽やダンスやお酒が好きな人。

趣味も気も合うので、ストレスがまったくありません。

また、家族構成もかなり近く、親のタイプもなんだか似ています。

うちのおばあちゃんが生きていたら、すごく気にいってくれそうなタイプです。

心の声にしっかり耳を傾けていれば、今回のような離婚を迎えずに済んだかもしれませんが、

まあ生きていたらなんでも修行です。

元夫といたからこそ、今の私も今の私の状況もあるのですから。

ただ嫌いなだけです・・ww

あなたがもともと嫌いなタイプ・場所というのは、前世もかもしれませんが、

あなたの中に流れるご先祖様の記憶です。

あなたの個性も、ご先祖様から戴いたもの。

だから私ってどんな人?どう生きていく?と悩んだ時、

ご両親やご親戚にご先祖様のお話を聞いてみると良いと思います。

結婚相手を探すヒントもご家族の中にあったりします。

歴史はまさに繰り返してしまうのですが、

しっかりヒントとして活用することも可能なのです。

あなたは今まさにたった一人でこの世にいるのではなく、

多くの時間をかけて残ったご先祖様たちがあなたを守っているのです。

そして生きやすくなるヒントも、そこにたくさん隠されているのかもしれませんよ!