2022年5月〜出張対面鑑定となりました。お問い合わせご予約お待ちしております

占いに限界を感じた日

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私はもともと占いが大好きでした。なにかにつけては占い、おまじないをしてみる占い少女。占いの結果で良い結果が出れば、思い切ってプレゼントを贈ってみる・告白してみる、など、占いの結果を盲信して飛び込んでいく少女でした。

結果は振られることもあれば、成就することも。

失敗を考えないのか?と聞かれたら、そこは本当におバカかもしれませんね。

考えていなかったと思います。

占いで良いことを言ってもらって、信じて突撃していく。でもダメだったら諦める。ちゃんと告白した自分を褒めて、次の恋なんか無いとか言いながらいっぱい泣いて、しばらく引きずり、いずれ他の恋に出会えることを信じられるまで待つ・・・という感じでした。

占いは、利用してなんぼです。人には信じる力が大切だから。

自分のことは信じられなくてもいい。いきなり信じるなんて難しいから。

でも、占いからわかりやすいポジティブな未来を見せてもらって、その言葉を信じて行動を起こすことや、必要な努力を重ねていく事が、結局開運・改運になるのです。

なんの根拠がなくても、自信がなくても、もしかしたら・・と明るい未来を見せてくれる占いが、私は大好きでした。

私が占い師になったら、たくさんの人が明るくなれるように頑張ろう。

と思って、占い館で働いてみましたが・・・・

実際には何度も占ってもらって、その結果だけに満足するに留まり、行動を起こせない人や、

現状が変わらないのはソウルメイトだから・ツインソウルだから。サイレントだから。と、その状態をなるべくなんのせいでもない言葉を駆使している現状に、とても驚きました。

いつのまにか、欲しいものを得るために利用すべき占いが、何も行動をしなくても簡単に安堵でき、他人と自分を比較しては落ち込む人たちを慰めるだけのツールになっていたのでした。

だけど、こちらは占い師として館に雇われています。お客様としてご来店なさった方にお応えしなくてはなりません。ですが、ここが難しいのですが、どの館にも館のポリシーがあります。ポリシーを遵守することが、契約を守ることでもあります。占い師は現実世界ではあくまで委託雇用従事者なのです。

だから、時々「あの先生はアゲ鑑定だ」とか「あの館は」という話がなくならないのは仕方のないこと。

とはいえ、私は私で、ギリギリの線でアゲにならないように、でもサゲにもならないように・・・と伝え方にすごく悩みました。

そうなると、お客様への受けはかなり分かれます。

あの先生はおもしろくない、というレッテルを貼られます。

そして、本当は占いなんてできない話術巧みな先生や、タレント性の高い先生が人気ナンバーワンになるという現実世界。

でもこれって、その先生がニーズに応えているという事実。

私はニーズに応えられない占い師という事実。

ってか占い師のニーズって、有名人みたいな人とお友達になることや、承認欲求を満たすことなの?と悩みました。でも日本は資本主義社会。私はこの館に雇われて生計を立てていたのです。なんとか堪えていました。

が、ある日

10分という短い時間で、恋愛も結婚も仕事も全て、私の将来をみてください。私に明るい未来がありますか?あるなら信じて待ちます(待ちます・・・か(汗))という40代超えの方がいらっしゃいました。

ではたったの10分で、これまで長く生きてこられてこれからも長く生きられるあなたの大事な未来を、見ず知らずの占い師に言われた言葉を鵜呑みにして、あなたはそれが叶うまで待ち続けるのですか?なんでもしますと言いますが、あなたは私がパワーストーンを買えとかどこかに行って何かを食べると結婚運が良くなるからそうしなさい、と言われたら、そればかりやって肝心の仕事を探すことや仕事をすることをせず、婚活もせずにいらっしゃろうとするのですか?とさすがに鑑定をお断りしたら、後日オーナーからお叱りを受けたこともあります。

ちなみにその方の手相はぐちゃぐちゃで薄く、良い手相ではありませんでした。顔相もです。ですが、努力をこれからもせず、なにかラッキーな事を言ってくれたら待つというのでぶちぎれてしまったのです。それって、あなたの運気を全て他人に任せるということなら、違いますよ、と。

多分に、彼女の現状は大変なものだったと見えます。それなのにまだ、もし景気づけというかノリで言わせるために、お金を払うのであれば、それはその方が自分の人生にちゃんと向き合っていない証拠です。

それでいいのなら、いくらでも言います。ですが、それで誰を幸せにできたのでしょう?そうした仕事をする私もまた不幸になるのです。

なぜなら占いが好きで、ずっと勉強してきて、その占いでヒントを得られる人が増えるなら・・と始めた事。

それに、もし良い事を言って、それが叶うのはいつですか?と毎回来られて、その度に良い言葉を探してあてがうのは、もはや占いではないのではないでしょうか?

できれば今のそのあなたの状態が不幸せと連携していると気づいてほしいし、少しでも自分がやらなくてはいけないことと向き合ってほしい。

苦しい・面倒くさい・成功するかわからないから嫌だ。

誰もなにも約束なんてされていません。

だけど、自分の人生は自分でなんとかする、と決めたら、占いはもっとあなたに役立つし、運だってあなたに味方をするのです。

こうした心のあたりを占いだけではダメかも・・と限界を見て、封印していたスピリチュアルも行うことにしたのです。

生きていれば、必ず傷はつきます。でもその傷を大きく怖がって何もできずにいる状態は、占いではカバーできないのではないかな?と思ったのです。

現に、スピリチュアルは胡散臭いとかなんとかどこかで書かれても、目の前にいるご相談者様が晴れやかに帰る様子や、心から涙を流してスッキリされる様子に、私も癒されているのです。

これは占いだけをしていた私にはない経験です。

たしかにスピリチュアルは胡散臭いものも多いです。

ですが、占い師も胡散臭いものが多かったり、お客様の弱い気持ちを助長して依存的にする占い師も非常に多いので、私の中では五分五分です。